今月到来した台風21号は風が強く、暴風による被害が多発しました。
関西電力管内では何百本もの電柱が倒壊し、100万世帯以上で停電が発生しました。
筆者の所でも52時間の停電がありました。近隣にはそれ以上の停電に見舞われた場所もあります。
停電は大変なことになっているのですが、停電以外に被害がなかったとも言えます。関西空港の連絡橋の崩壊は別問題とします。
9月4日の午後一番くらいに暴風が兵庫や大阪に到来、13時半頃から順次停電が発生しました。
時速30km/hrだとしても10時間後には300km先に移動しています。9月5日は台風自体の影響はなく『爪痕』が残っていただけでした。
すなわち、台風翌日に職場は通常営業、出勤なさった方々が多く居られました。
停電継続中の生活
台風が通り過ぎたことによって、新たな被害を生み出すような危害因子は無くなりました。台風の翌日、翌々日は普段の生活に戻っているという人も少なくありませんでした。
父親が出勤、子供は登校、母親が家に残るという家庭が多かったかもしれません。
2日目も停電が継続している家庭が何十万軒かありました。
家の残った母の仕事、それは停電している中での軽いサバイバル生活でした。
マンションで断水
揚水ポンプを使って給水しているマンションなどでは、水が揚げられず断水が発生しました。
市役所の方々が臨時の水道を開設し、給水対応していました。
停電しているのでエレベーターも使えません。
仮に5階に住んでいたとして、1回に何リットルの水を運ぶことができるでしょうか。
先読み
私宅では断水を恐れて、台風到来前に浴槽を満杯にしました。
入浴はせず、湯はなるべくキレイな状態を保ちます。
食器を洗う勇気はありませんが、桶で湯を救って洗身や洗顔は問題なくできましたし、トイレを流すには十分な湯量があります。
トイレは1回5リットルくらい、200リットルの浴槽に満杯であれば40回分です。多いような、少ないような、そんな量です。
女子が一人で階段を何往復もすることを考えれば、台風のように予想がつく災害時は浴槽満杯、これは標準的な行動ではないかと思います。
夜
停電している夜は、早く寝るのが良いかなと思います。
2日目、退屈です。
スマホが使えない、テレビも見れない、やることがない。
いまどき、家にロウソクを持っている人も少ないかもしれませんが、明るさを得ることのできる古典的な方法です。
風呂に入る、読書をする、そのくらいのことはどうにかなるかもしれません。
防災女子の停電対策
家で停電や断水の対応をしなければならないのは、母たる女性かもしれません。
自ら10kgの水を持って5階まで何往復もするくらいなら、防災知識を身に付けて、安全で確実な断水対策をした方が良いのではないでしょうか。
停電して食事を作るのも大変だという生活を想像すれば、発電機や蓄電池を備えておいて、電子レンジくらい使える生活を用意しておいてはいかがでしょうか。
リテラシーが高まると、備蓄の必要性が理解でき、備蓄したくなると思います。
地域にリテラシーの高い女性が増えると、各家庭の自助のレベルが高くなるのではないでしょうか。
台風は災害ですが、停電は災害ではありません。避難所は開設されないと思っておいた方が良いです。自助の大切さ、停電時に実感できます。