2016年4月14日に前震、4月16日に本震が発生した熊本地震(平成28年熊本地震)は今日で丸5年となりました。
発災直後は混乱からの復旧で忙しくされていましたが、熊本県庁では震災記録を残すためのアーカイブ専門部署を設けて、後世に伝えるべき情報を残してきました。
県内の自治体や団体も独自に資料をまとめています。
今日は、その資料について触れてみたいと思います。
熊本地震デジタルアーカイブ
県庁が主体となって、ウェブサイト上で地震の記録を残しています。
この運営には企業版ふるさと納税が活用されており、日本無線株式会社が協力しています。
膨大な記録が保存されているので、全部を見るのは大変ですが、検索機能が充実しているので、関心があるところから見ていくと良いと思います。
益城町震災記録誌
被害の大きかった益城町からは、町の3年間の軌跡をまとめた記録誌が発行されています。
PDF版でダウンロードできますが、冊子が欲しい人は1,150円で販売されています。
392ページもあるので網羅的な情報です。
時系列で読み進められるところも多くありますので、参考資料としてよくできています。
熊本市震災記録誌
貴重な経験を次世代に伝承することを目的に、熊本市で記録をまとめています。
章立てごとに別々のPDFファイルになっているので検索性に若干の面倒さはあるのですが、無料で入手できます。
冊子は1,200円で販売されています。
阿蘇市震災記録誌
未曽有の震災を風化させないために、被害・対応状況を震災の記憶・経験・教訓として、また、現在までの復旧・復興の取り組みを記録として次の世代に確実に引き継ぐために制作されました。
阿蘇市震災記録誌
未曽有の震災を風化させないために、被害・対応状況を震災の記憶・経験・教訓として、また、現在までの復旧・復興の取り組みを記録として次の世代に確実に引き継ぐために制作されました。
大津町震災記録誌
地震の記録を後世に残すとともに、この災害に対応に対する検証を行い、今後の取り組みに活かすことを目的に制作されました。
熊本県工業連合会 熊本地震誌
一般社団法人熊本県工業連合会がまとめた記録誌です。
中小企業の状況もわかるので、行政が発行する資料とはまた違った視点での情報収集に役立つと思います。
熊本公立文化施設協議会 震災記録誌
公立の劇場などの被害状況などをまとめた記録誌です。珍しい資料だと思います。