HOSPEX Japan(ホスペックス・ジャパン)は日本能率協会と日本医療福祉設備協会が共催していた医療福祉系の見本市です。
2023年・廃止
2022年の開催を最後に、HOSPEX Japanは廃止となりました。
すなわち、2023年は開催されません。
おそらく、2024年以降も開催されません。
新しい形
医療福祉設備の関係者にとっては唯一とも言える見本市でしたので、今後は新しい形でのイベントが期待されます。
医療機器やITなどの見本市はありますので、そちらに設備系のエリアを拡充するというのが手っ取り早いところではあります。
筆者の個人的な考えでは、会場費の安い所で、何らかのイベントにジョインする形で医療福祉設備見本市を開催すると良いのではないかと考えます。
他の会場
東京ビッグサイト
東京ビッグサイトの利用料を調べてみましたが、8,670平米の東1、東3、東4、東6ホールが329万円(税別)、8,350平米の東2と東5ホールが317万円(税別)でした。
会期3日間で展示準備1日の4日チャージすると1ホールあたり1,268万円~1,316万円、消費税10%で1,395万円~1,448万円になります。この費用の他に電気、空調、通信などがかかります。
平米単価でいうと420円程です。
東京ビッグサイトの1ホールで200~250ブース設置できるので、1ブースあたりの場所代が6~8万円という試算が出ます。
ポートメッセなごや
平米単価が135~235円、平均的な会場です。
東京と大阪の間にあるので、東京以外での初開催として選ぶには良い立地です。
第1展示場 | 第2展示場 | 第3展示場 | |
面積 | 20,160平米 | 6,576平米 | 13,500平米 |
使用料 | 474万円 | 88万円 | 200万円 |
インテックス大阪
平米単価270円程です。
1号館と3号館が120~150ブース、2号館と4号館が150~200ブース設置できると思います。
天井高が十分にあるので東京ビッグサイトと同等の展示が可能です。
1号館 | 2号館 | 3号館 | 4号館 | |
面積 | 5,087平米 | 6,729平米 | 5,119平米 | 6,729平米 |
使用料 | 136万円 | 180万円 | 138万円 | 180万円 |
マイドームおおさか
大阪市の中心、本町にあるマイドームおおさかは見本市が頻繁に行われています。
平米単価は500円超えですが、会議室やホテルが近くにあり、公共交通機関の利便性も高いので関西圏からの集客には良い立地です。
1F | 2F | 3F | 1F~3F | |
面積 | 1,007平米 | 1,938平米 | 1,898平米 | 4,843平米 |
使用料 | 59万円 | 109万円 | 117万円 | 256万円 |
京都パルスプラザ
大展示場の平米単価133円とインテックス大阪の半値です。過去の展示会では140ブースを設置していました。
588席ある稲盛ホール、20~150人規模の各種会議室もあり、全館利用して学会と展示会を同時開催することもできます。全館終日利用で1日150~160万円程です。
大展示場 | 第1展示場 | 第2展示場 | 多目的広場 | |
面積 | 5,400平米 | 700平米 | 1,591平米 | 783平米 |
使用料 | 715,000円 | 126,500円 | 280,500円 | 33,000円 |
勝手に企画
展示会と学会を2日間、設営は前日から実施するので会場予約は3日間として、京都パルスプラザで実施した場合のシミュレーションをしてみました。
大展示場(5,400平米)、第1展示場(700平米)、稲盛ホール(588席)、第1~第7会議室(計250席)を3日間借りて400万円です。
展示場だけ3日間、ほかは2日間とすれば350万円(3,448,500円)です。
冷房費が大展示場で1時間4万円、第1展示場が0.4万円です。空調代が意外と高くつきそうで会期2日だけ使っても70~80万円はかかりそうです。
仮に展示会場だけで施設利用料が会期2日(施設利用3日間)で350万円、会期3日の場合450~500万円程です。
120ブースで割ると会期2日で約3万円、会期3日の場合で約4万円です。東京ビッグサイトの場合の半額程ですが、この差がどれだけ影響するのか、この数万円の差であれば東京での開催の価値があるのか、わかりません。
京都開催で120ブースを埋めることができるのかという問題もあるので、関西拠点の企業を中心に協力者を見つけることが必要になると思います。
イベント開催は簡単ではないなと思いました。
当面はお休み
筆者はHOSPEX Japanに一般来場者として幾度も参加していますが、それ以外に出展者としてブースを出したこともありますし、展示実行委員として関わった事もあります。
HOSPEX Japanについてはしばらくお休みですが、医療福祉設備に関わる者として、何らかのイベントが再開することを願っています。