自分の住んでいる街の『地域防災計画』は市役所などのホームページに掲載されていると思います。
それは、計画された通りなので市民が何かを言っても変わるものではないのですが、街の特性と合っているのかを知る事で、備え方が変わるかもしれません。
地域防災計画とはいわば『公助』の方針を掲げたものなので、そこに書かれていないことは公助では提供されないかもしれません。
公助以外には『共助』と『自助』がありますが、家族のために備える『自助』は個人が進める備えです。
自助として何が必要になるのか、まずは住んでいる街の地域防災計画を見て検討します。
公助を比べると何がわかるのかというと、他都市では備えられていて自都市では備えられていないことを抽出することができます。
その比較に便利なのが、人口順に並べた地域防災計画で比較しやすくなります。
実際に使ってみると、パッと見でわかりやすい例があります。
例えば、広島県呉市と東広島市は南北で隣接していますが、人口は呉市が214,592人、東広島市は196,608人でだいたい20万人という都市で比較がしやすそうです。
しかしながら、呉市は広く海に面するのに対し、東広島市は山間部にあり、災害の種類も大きく異なります。
そう考えると、広島県呉市は三重県鈴鹿市と比較した方が良いかもしれません。鈴鹿市は広く海に面していますし、人口は近いです。旧日本軍が拠点を構えていたあたりの似ています。
一方の広島県東広島市は、人口で僅差の兵庫県伊丹市が似ているかもしれません。両市ともに隣町は広く海に面しており、津波や高波が発生した際には隣町は大きなダメージを受けることが想定されます。
歴史的に言うと東広島市の中心地である『西条』は酒造りの街であり、伊丹市も白雪酒造など酒造りの街です。
【参考】災害の芽を摘む:地域防災計画 都道府県・市町村一覧(https://www.saigai.me/html/bcp_city)
全自治体の地域防災計画をまとめたデータベースがあります。
人口順や都道府県順など並べ替えが簡単にできます。
データベースには1,800を超える地域防災計画がへのリンクが張られているので、比較検討も容易にできます。