地域コミュニティ放送は、電波の到達距離が短いので可聴エリアが限られます。
したがって、リスナーの土地とのつながりが強く、当然ながら提供するコンテンツが地元につながっていないとリスナーを満足させることができません。
地域につながるということは、災害時などでも地域に根差した、もしかすると大手の局では流さないようなローカルな話題も扱うことができるかもしれません。
個人的には、自らコミュニティFM局を運営できないかなと思って調べてみましたが、簡単なものではないことがよくわかりました。
MENU
- コミュニティ放送局
- 災害と情報
- 開局と運営のハードル
- 年3千万円
- 助成
- CROSS FM
- 近くのコミュニティ放送局
- みんなのあま咲き放送局(尼崎)
- 返戻品
- 筆者への返戻品
- コミュニティ放送局への期待
- 尼崎周辺での受動的聴取
- 送迎バス
- 給食の時間
- GSでキャンペーン
- 病院で貸出
- 半径300mの記者
- 可聴圏域
- 試験電波送信
- 開局まで5日
コミュニティ放送局
コミュニティ放送局は、空中線電力が20W(ワット)以下です。放送エリアをカバーできる最小限のものとなっています。
総務大臣の『免許』を受けて運用される民間のFM放送局です。
総務省の資料をよく読むと開設に係る決まり事がわかります。
免許される周波数帯は76.1MHz~94.9MHzなのでよくあるFMラジオで聴く事ができます。
空中戦電力20W以下というのは半径5km~15km程度ということで、山間部の広大な市町村でなければ、概ね市町村内はカバーできる出力です。
エリアが狭いとはいえ、放送法による規定が適用されます。公共の電波なので、公序良俗といったことは健全に管理されなければなりません。
もう1つの大きな法律として電波法があります。無線局なのでそれに係る免許や技術者、器材が必要になります。
災害と情報
筆者がコミュニティ放送に関心を持ったのは、災害時の情報管理における有用性があると考えたからです。
放送法の定めにより、事実を伝えるのが放送局です。事実が、事実であることを確認するためには取材が必要になります。
もし、行政との協定が締結できれば、行政の災害対策本部などから直接情報を得ることができるかもしれません。
総務省の手引きには、災害対応について以下のような記載があります。
① 災害情報の伝達及び収集体制について
- 災害対策基本法(昭和36年法律第223号)第2条第6号に基づく指定地方公共機関の指定を受けるとともに都道府県又は市区町村の災害対策本部からの情報伝達の体制を確立することが望ましい。
- 災害対策基本法第57条に基づく放送の円滑な実施を図るため、都道府県知事又は市区町村長との間に協定を締結することが望ましい。
② 非常災害時における放送の実施体制について
- 正確かつ迅速な放送の実施を図るために、責任体制、連絡体制、動員体制、放送実施体制等に関する災害対策要綱等を作成すること。
- 災害情報に関しては、防災行政機関との協議の上、災害の種類、規模に応じた各種の原稿等を予め作成し、速報体制を確立すること。
③ 非常災害時における放送施設の確保について
- 放送用建築物(演奏所、送信所及び受信所等)及び放送用中継回線の地震、火災、風水害への対策について万全を期すこと。
- 予備送信機(又は代替送信機)、予備送信空中線及び予備電源等の設置の促進を図ること。
- 施設の配置箇所又は保管場所は、日常的な使用形態に対応するだけでなく、非常災害時の通信確保に迅速、適切に対応できるよう整えること。
④ 非常災害対策の訓練等について
無線局運用管理指針 非常災害時における放送実施体制の確保
- 実際に現用の設備に障害を生じた場合も想定した訓練に努めること。
- 非常災害用設備は、定期的な点検を図り、正常に作動することを確認しておくとともに、関係者に対し、その取扱方法について十分習熟させておくこと。
インターネットが発達した今だからこそ、ラジオ放送に固執せずにインターネットを使った発信も放送局が努力してくれると、被災者にとってはありがたいことだと思います。
そう考えると、コミュニティ放送局を自身で運営するというのは魅力的です。
2018年9月の台風21号では、台風自体での死傷者は少なく、あまり災害としての報道が見られませんでした。
テレビでは関空橋への船衝突や、停電に関連する関西電力の謝罪映像などが頻繁に流れる一方で、停電の復旧見込みなどのニュースは無く、お偉いさんが頭を下げている映像の繰り返ししか情報が入ってきませんでした。
市役所もまぁまぁドライな対応でした。
災害対策基本法によれば、台風は災害ですが、停電は災害ではありません。
災害で無ければ、行政の災害対応は動かす必要はありません。
したがって、指定避難所を開設する必要もありません。家屋を失った人はごく少数であっても、停電は市内全域で起こっており、長いところでは1週間後も停電していました。
このようなときに、コミュニティ放送局の情報発信が役立つのではないかと思います。
開局と運営のハードル
まず、開局することが大変です。
事務手続きだけでも相当なボリュームがあります。
しかも、放送のド素人が出来るようなレベルではありません。
仮に開局できても、運営にはお金がかかります。その資金を長期的に調達できる土壌を作る必要があります。
年3千万円
岡山にあるエフエムつやまの2021年度の収支は会費収入が約40万円、事業収入が約765万円、経常収入824万円、経常支出825万円、税引後で20万円以上の赤字のようです。
京都にあるKYOTO FMの2021年度の収支は会費収入が約267万円、事業収入が約1,611万円、経常収入2,055万円、経常支出1,850万円、200万円以上の黒字のようです。
大阪にあるFMちゃおの2022年度の収支は売上5,686万円、172万円の黒字だそうです。
事業規模はそれぞれですが、エリア人口を推定するとFM津山は10万人、FM八尾は26万人、京都FMは70万人です。八尾は京都に比べ人口が3分の1程度ですが売上規模は3倍以上あります。
ただし、収支を見ると八尾と京都は同等、津山はギリギリ赤字です。コミュニティFMは儲からないことが垣間見えます。
閉局したFM尼崎は、尼崎市が年4千万円の業務委託をしていましたが、撤退したため閉局となりました。
運営方法を見直すことで年3千万円くらいには抑えられるようです。
FM放送だから音楽が必要なのか、DJやパーソナリティなどと呼ばれる『喋り』を担当する人の段取りが関係するのかわかりませんが、音源を集めて著作権料を払って、ということにも費用がかかるのだと思います。
FM京都の人件費(給与)は468万円しか支払っておらず、業務委託費は254万円です。津山は給与344万円で更に安いです。いったいどのような人員体制で放送しているのか気になるところです。
【参考】特定非営利活動法人コミュニティラジオ京都:事業活動実績報告
【参考】朝日新聞:めざせ地域のFM局復活 運営費3千万円、市民らが資金集めに奔走
助成
コミュニティFMの開局には助成金や補助金といったものを活用する方法もあるようです。
FM尼崎が市からの委託で運営していたように、行政や企業からの委託事業を請け負うことも大口の資金調達につながると思います。
協力的な企業から放送局の場所を借りたり、放送機材を調達してもらって廉価でレンタルさせてもらったり、何らかの協力を得る方法はありそうです。
CROSS FM
CROSS FMは北九州市小倉に本社を置くFM局です。
前身は1993年の株式会社エフエム九州による開局、2008年に事業承継され、更に2023年には実業家の堀江貴文氏が経営に参画することになりました。
記者会見や報道などを拝見しましたが、さすがホリエモンという感じです。
今の時代に使い得る有用なツールをすべて使うといった感じで、短時間でそれらを網羅できるあたりがホリエモンの関与の強みだと思います。
会員制サロンは単に交流の場ではなく、課題解決に向けた意見をぶつけるなどに活用できるようです。
番組枠の販売の可能性も示され、ユーチューバーが電波を使って情報発信することも可能になりそうです。
『○○の9割は』を考えたというコピーライターさんに考えて貰ったCROSS FMのコピーが発表されました。横にあるモノクロのロゴも新たに考案されたものだそうです。
【参考】Yahoo!ニュース:「CROSS FM」買収の堀江貴文氏「電波使って大胆に実験」…新たな収益モデル目指す(2023年9月23日)
【参考】NHK:「CROSS FM」会長に就任の堀江貴文氏が記者会見(2023年9月22日)
【参考】日本経済新聞:「AIホリエモン」がアナウンサーに 北九州のクロスFM(2023年9月22日)
近くのコミュニティ放送局
弊社が所在する兵庫県伊丹市にはコミュニティ放送局がありますが、残念ながら弊社では受信できません。
宝塚や西宮など隣接都市のコミュニティFMの電波も届きません。
この記事を書いている時点で、尼崎の放送局は開局前なので届くかどうか、期待しているところです。
放送局 | 一般名 | 周波数 | 地域 |
伊丹コミュニティ放送 | ハッピーエフエムいたみ | 79.4MHz | 伊丹 |
株式会社エフエム宝塚 | FM宝塚 | 83.5MHz | 宝塚 |
株式会社エフエムムーヴ | FM MOOV KOBE | 76.1MHz | 神戸 |
さくらFM株式会社 | さくらFM | 78.7MHz | 西宮 |
一般社団法人みんなのあま咲き放送局 | みんなのあま咲き放送局 | 82.0MHz | 尼崎 |
株式会社エフエムさんだ | HONEY FM | 82.2MHz | 三田 |
株式会社エフエム三木 | エフエムみっきぃ | 76.1MHz | 三木 |
BAN-BANネットワークス株式会社 | BAN-BANラジオ | 86.9MHz | 東播磨 |
特定非営利活動法人たんばコミュニティネットワーク | 805たんば | 80.5MHz | 丹波 |
株式会社エフエムたじま | FM JUNGLE | 76.4MHz | 豊岡 |
株式会社姫路シティFM21 | FMゲンキ | 79.3MHz | 姫路 |
みんなのあま咲き放送局(尼崎)
兵庫県尼崎市にあったコミュニティ放送局が2023年3月に閉局しました。
そして同年10月、再び開局することになりました。
その準備段階の様子などを語られている動画があります。
開局に係る資金調達の方法として、クラウドファンディングを実施されました。2023年5月22日に募集を開始しています。
開始から1分ほどで2口、13万円の寄付が集まっていました。この内の1口が筆者です。
寄付者の第一号になれたのかどうかわかりませんが、手続きを終えた時点で2口が登録済でした。
今回のクラファンで集まった額は396万7千円だそうです。
目標額は未達ですが、それでも開局に向けて動き出すといったメッセージが出ていました。
返戻品
今回のクラファンには3千円から100万円まで11種類の返礼品がリストされていました。
よくあるクラファンの返礼品という感じでもありましたが、返戻品が5種類くらいに絞られていても良かったのかなと思いました。
個人的な所感ですが、5万円出す人は10万円でも出しそうなので、5万円と30万円はやめて10万円を何口か買って貰えるように仕向けたら良いのかなと思いました。
クラファン、運営も難しそうです。
【あま咲き放送局応援】
3,000円コース
あま咲き放送局の応援3,000円コースです。リターンとして番組放送の中でお名前や企業名を1回読み上げさせていただきます。※リターン不要(お名前の読み上げを希望しない)方の支援も受け付けております
《あま咲きコインユーザー先着100名限定!》
【あま咲き放送局応援】
3,000円コース
あま咲きコインユーザー先着100名限定のコースです。リターンとして番組放送の中でお名前や企業名を1回読み上げさせていただくことに加えて、あま咲きコインを500ポイント付与させていただきます。※あま咲きコインの会員コード(8桁の数字)の入力が必要です。※お名前の読み上げを希望しない方の支援も受け付けております。
【あま咲き放送局応援】
5,000円コース
あま咲き放送局の応援5,000円コースです。リターンとして番組放送の中でお名前や企業名を2回読み上げさせていただきます。※リターン不要(お名前の読み上げを希望しない)方の支援も受け付けております
【あま咲き放送局応援】
10,000円コース
あま咲き放送局の応援10,000円コースです。リターンとして番組放送の中でお名前や企業名を2回読み上げさせていただくとともに「オリジナルミニステッカー1枚」を差し上げます。※お名前の読み上げを希望しない方の支援も受け付けております。
【あま咲き放送局応援】
30,000円コース
あま咲き放送局の応援30,000円コースです。リターンとして番組放送の中でお名前や企業名を2回読み上げさせていただくとともに、「オリジナルミニステッカー1枚」「三宅奈緒子撮影の尼崎の風景写真ポストカード1枚」を差しあげます。※ポストカードは5種類の中からランダムに選ばせていただきます。
【ネッツ神戸の応援商品】
尾西食品車載用防災ボックス(ネッツトヨタ神戸オリジナル商品)
食品はもちろんお水や携帯トイレもセットされている車載用防災グッズです。夏の炎天下にも対応。異常気象などによるクルマの立ち往生のお守りとして。
【あま咲き放送局応援】
50,000円コース
あま咲き放送局の応援50,000円コースです。リターンとして20秒のスポットCMまたはメッセージを10本 放送させていただきます。
【あま咲き放送局応援】
100,000円コース
あま咲き放送局の応援100,000円コースです。リターンとしてご自分または自社の30分生放送番組を1回実施できます。
【あま咲き放送局応援】
300,000円コース
あま咲き放送局の応援300,000円コースです。リターンとして①「ご自分または自社の30分生放送番組を3回」あるいは「②20秒のスポットCMまたはメッセージを60本放送」のどちらかをご選択いただけます。
【あま咲き放送局応援】
500,000円コース
あま咲き放送局の応援500,000円コースです。リターンとして①「ご自身または自社の1時間生放送番組を5回」あるいは②「20秒のスポットCMまたはメッセージを100本放送」のどちらかをご選択いただけます。
【あま咲き放送局応援】
1,000,000円コース
あま咲き放送局の応援1,000,000円コースです。リターンとして①「ご自身または自社の1時間生放送番組を10回」あるいは②「20秒のスポットCMまたはメッセージを200本放送」のどちらかをご選択いただけます。
筆者への返戻品
今回のクラファンでは、30分番組を1本貰えるというものに応募しました。
支援は成立したということなので、いずれ30分番組を制作することになると思います。
内容
ご自分または自社の30分の生放送番組を1回実施できます。
放送内容について
番組内容は、あま咲き放送局メンバーと相談して決定します。
「ラジオに出演してみたい!」
「地元の皆さんに自分のオススメをもっと知ってほしい!」
「推し活に使いたい!」
などのご要望に合わせて、一緒に制作いたします。放送内容は個人的なメッセージや自社製品の告知など、幅広くOKです。
※業種または放送内容によりお断り/変更をお願いする場合がございます
プロのパーソナリティがサポートすることもできます。
※社員の皆さんの育成、研修材料としてもご活用いただけます
留意点
お申込みのメールアドレスへ9月ごろに、詳細をご連絡いたします。
放送日や時間帯についてはお打ち合わせの中でご相談させていただきます。
可能な限りご要望をお伺いしますが、番組編成の都合上ご希望に添えない場合がございます。個人情報の取り扱いについて
ご支援の際にいただいた個人情報(ご氏名、ご住所、電話番号)を「一般社団法人 みんなのあま咲き放送局」に提供いたします。提供する個人情報の使用目的は、返礼品のご案内ならびに商品発送、お問い合わせ対応に使用します。
【あま咲き放送局応援】100,000円コース このリターンについて
コミュニティ放送局への期待
災害のコンサルタントをしている身としては、災害時に役立つツールであって欲しいという願いはあります。
こうしたことを押し付けても、経営の厳しい中では実現困難だと思いますので、地域が参加しやすい放送局になって貰えると良いのかなと思います。
皆を喜ばせたいと一部の人が身を削って何かをするというのがありますが、永続性に疑問があります。
夏祭りなどはその類ですが、関係者の酒宴がタダで出来ている頃はそれをエネルギー源として頑張って下さっていても、そうした予算が無くなったり、一部の人にだけ還元される利益が出る仕組みに不都合がある場合などは酒宴などは無くなり、それに伴って関係者も減ってしまい、イベントが消滅するという事態に陥っています。
京都や津山の例のように、1年間の全員の給与費が4~5百万円ということは、番組プロデューサー、ディレクター、アシスタント、アナウンサー、番組パーソナリティ、諸々の業務を1人でこなしたとしても年収500万円に満たないという状況なので、相当に厳しいと思います。
地域の人が参画しやすい方法の模索と並行して、聴取者(リスナー)の開拓も必要になると思います。
昔の考えだとガソリンスタンドや床屋などでラジオが流れていたイメージですが、まずは受動的に放送を聴かせる方法を考えていくと良いのではないかと思います。
尼崎周辺での受動的聴取
尼崎のコミュニティFM局が流す放送を、どこで流して貰うと興味関心の無い市民に聴かせることができるでしょうか。
阪急塚口駅には献血ルームやパスポートセンターがありますので、こうした施設では流せるのではないかと思います。
キューズモール尼崎やつかしん、コストコのような大型商業施設も重要な場所だと思います。家電量販店も同様です。店内全域は無理でも、エレベーターホールや駐車場など、どこか限定して場所を貰えれば良いかなと思いました。
キューズモール尼崎の地下駐輪場には、毎日のように買い物に来るリピーターさんが多いようなので、あのような場所でFMが流れていると、何となく記憶に残るのではないかなと思います。
公衆が出入する施設にラジオ放送を流すためのスピーカーなどの設備を放送局側で用意して、貸与するという仕組みが作れると良いのではないかなと思います。
非常時に急遽ラジオを用意するのではなく、平時からコミュニティFMを流しておき、非常時も流れ続けるようにすれば、公益性のある事業にもなると思います。
費用負担者が放送局では破綻してしまいますので、1施設あたり5万円くらいの費用設定をした上で、クラウドファンディングなどで支援を募り、資金を確保できれば良いのかなと思います。言うのは簡単ですが。
送迎バス
駅前では企業の社員送迎バスを見かけることが多々ありますが、こうした車内でも流せると良いと思います。
駅前で観察しているとショッピングモール(つかしん)や病院など一般の人の送迎バスも散見されました。
いずれも短距離の運行、有償の旅客業ではなく白ナンバーですので厳しい縛りもないと思います。たぶん、ラジオを流す分には安全運行に支障はないと思います。
給食の時間
新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、学校給食の場では『黙食』が実施されました。
大阪市内の学校では、FM802を給食の時間に流すという学校が散見されたそうです。
ラジオ局側も、小中学生が聴いていることを意識した放送を心掛けていたようで、流す音楽のチョイスも12時台は独特だったように思います。
尼崎市内には私立校もありますので、まずは柔軟そうな私立校にお願いをしつつ、公立校の給食の時間にも流して貰えると良いのかなと思います。
秋田県あるかるで、修学旅行に行った児童生徒の安否情報がテレビで流れる、というものがあります。
『○×中学校修学旅行団・京都のホテル到着』といった内容ですが、こうしたものをコミュニティFMが流すというのもアリかなと思います。
引率の先生か旅行会社にお願いして、専用フォームに登録してもらうとFM局側で流します、といった具合であれば、給食の時間の話題としてはローカルで盛り上がるかなと思いました。
社員食堂も良い場所だとい思います。
塚口の三菱電機さんには何人の人が勤めているのかわかりませんが、社員食堂の利用者数も相当に多そうです。テレビを置きづらい休憩室にはラジオが有用だと思います。
GSでキャンペーン
ラジオを聴く時間としてホリエモンさんも指摘していたのが、乗車中です。ホリエモンさんは自ら運転することはないそうですが、乗車中は受動的であってもラジオを聴くことになります。
そこで、ガソリンスタンドで『あなたのカーラジオに82.0MHzをプリセット』のようなキャンペーンを展開してはどうかなと思いました。
その場で82.0MHzに設定してもらっても、すぐに変えられてしまいますが、プリセットに入れてしまえば、何かの時に聴くことがあるかもしれません。
ガソリンスタンドでドライバーに声を掛けるのは、まぁまぁ煙たがれるので心が折れそうにはなります。
学生時代に何軒かのガソリンスタンドでバイトをした経験があるので、その気持ちはわかります。
一方で、結構な確率で話を聴いてくれるドライバーさんも居ます。調子が良いと1割以上の人のお話ができるので、営業の率としては悪くないです。
病院で貸出
急な入院で暇を持て余す人はたくさん居ます。
テレビを見るにもお金がかかりますし、ベッド上で見るのは意外と疲れます。
そこで重宝されるのがラジオです。実際、持ち込んでいる人は多く居ます。
『善意の傘』のように管理者不明で良いので、82.0MHzしか聴けないように設定したラジオを病院や門前薬局で無料貸出されれば、借り手は居るのではないかと思います。
乾電池とイヤホンは実費負担、売店で買ってもらう仕組みにすれば、売店に足を運ぶ動機になるので、売店側としても悪い話ではないと思います。
尼崎市内には電機系エンジニアも多く居ますので、乾電池式、スピーカーなし、イヤホンジャック付き、できれば82.0MHz固定というラジオを設計してもらい、設計図や仕様書を譲渡して貰えると、廉価な製造につながるかなと思います。
既製品でも1,000円以下で買えるものがあるので、尼崎といえばミドリ電化、現在のエディオンさんにご協力いただいて超廉価に調達するか、ご寄付頂けたら良いなと思いました。
半径300mの記者
電波が届く範囲が半径10km程度なので、本当にローカルな放送局です。
災害が起きた時に、このFMを頼る人はその範囲に住む人ですが、人口密度が高い地域も含むため数十万人が可聴エリアに居ると思います。
災害時に、細かな情報を収集し提供するのがコミュニティFMの務めだとしても、事実確認などに手間取るため簡単なことではありません。
私案ですが、自身が住む『○丁目』くらいを範囲とした無償ボランティア記者を養成したら良いのでは、と思っています。
放送局とは契約書を締結して、デマは流さないことを確約した上で、LINEやメールなどで状況を伝えて貰い、それをFM局から発信するという仕組みです。
情報量が多くなるので、それを取りまとめるボランティアも募るべきだと思います。
あまり範囲を広くすると、情報を収集しようと頑張りすぎて二次被害に遭うかもしれないので、家から見える範囲という程度で良いかなと思います。
災害でなくても、火災が起きているときなどにも地域密着の記者が役に立つと思います。
平時は、ご近所の開店情報など魅力発信のボランティアをして頂いたら良いかなと思います。
可聴圏域
空中線電力20W以下のコミュニティ放送局では、最大出力の20Wで放送したとしても最遠で20km、普通のラジオであれば10kmがせいぜい、クリアな音は5km程度ではないかと思います。
尼崎の放送局から20km届くとすれば東は寝屋川、西は三宮、北は川西、南は堺北部くらいです。これは期待薄の可聴範囲です。
尼崎の放送局から10km届くとすれば東は吹田、西は芦屋、北は池田、南は大阪市の舞洲やUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)あたりなので、尼崎とのつながりがある人も少なくないエリアです。
尼崎の放送局から5kmは概ね届くと思いますので、ここがコアなリスナーを確保すべきエリアだと思います。
伊丹空港や西宮ガーデンズなど隣接市にも電波が届きそうです。
5km圏内の主な施設等は以下の物があります。
交通機関として大阪国際空港(伊丹空港)、豊中IC/豊中南ICがあります。
JRは塚口、尼崎、加島、立花、甲子園口、伊丹、猪名寺、北伊丹などがあります。
阪急は塚口、稲野、新伊丹、伊丹、園田、武庫之荘、西宮北口、甲東園があります。
阪神は尼崎、出屋敷、尼崎センタープール前、武庫川、杭瀬、大物があります。
商業施設にはつかしん、あまがさきキューズモール、コストコホールセール尼崎倉庫店、西宮ガーデンズ、イオンモール伊丹、イオンモール伊丹昆陽などがあります。
文化施設として尼崎市総合文化センター(あましんアルカイックホール)、兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)、ベイコム総合体育館、伊丹市立生涯学習センター(ラスタホール)、東リ いたみホールなどがあります。
2025年には阪神の2軍球場(ゼロ カーボン ベースボール パーク)が大物駅の傍に移転しますが、そこも5km圏内です。
病院は兵庫県立尼崎医療センター、関西労災病院、兵庫医科大学病院、市立伊丹病院などの大規模病院以外にもたくさんの病院、診療所、歯科医院があります。
試験電波送信
2023年9月26日、阪急塚口駅近くのコープから試験電波を発射したようです。
その時間に受信していなかったのでみんなのあま咲き放送局の公式ツイッター(X)で確認するしか方法はありませんが。
このツイッター画像で使われているラジオはAmazonでよく見るTEXCUNのPL-310のようです。
1万円くらいしますが、FMやAMラジオだけでなく短波放送など様々な無線電波を受信することができるマルチレシーバーです。
TECSUN PL-310ET ポータブルBCL受信機
軽量コンパクトな最新型DSPラジオです。デジタル処理ならではの信号強度やSN比、気温、電池残量等様々な情報のリアルタイム表示、1~6kHzの中波帯域幅切替等の機能が大変便利です。 500局メモリーやATSオートプリセット、ETM、スリープタイマーや目覚まし等、その他の機能も盛り沢山です。 ・FM:87~108MHz/64~108MHz/87.5~108MHz/76~108MHz(0.1/0.01MHzステップ) ・MW:522~1620KHz(1/9KHzステップ)520~1710KHz(1/10KHzステップ) ・LW:153~513KHz(1/9KHzステップ) ・SW:2300~21950KHz(1/5KHzステップ) |
開局まで5日
尼崎市内にコミュニティFM放送局が再び開局するまで残り5日となりました。
筆者もラジオを用意して受信の準備をしています。
もしかすると弊社までは電波が届かないかもしれないので、第1回の放送は近くの公園にでも移動して受信しようかなと思っています。
昭和であればラジカセで、カセットテープに録音して再び聴くというスタイルだと思いますが、デジタルレコーダーを用意しているので令和っぽく聴いてみたいと思います。
どのような番組を作られるのかわかりませんが、何かお金以外でお手伝いできることがあれば、申し出てみようかな、と思います。
「地域FM(コミュニティ放送局)再開・尼崎FM82.0MHz | NES’s blog」への1件の返信
[…] 受信感度については、こちらのブログの内容を参考に5km圏内を受信範囲と決めました。その10倍の確率を信じて500m圏内での場所探しに至りました。結果は良好でした。 […]