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津波は『注意報』でも脅威 | NES’s blog

 本日(2024年9月24日)の午前8時20分頃、前触れなく津波注意報が発表されました。

 多くの場合が地震速報に『津波の心配はありません』と表示されるのか、注意報や警報が出るのか、といった流れになりますが、今回は地震速報は無く、いきなりの津波注意報でした。

よくある地震発生時の速報(右上には津波の心配なし)




朝8時20分

 朝、下図のような防災通知が届きました。




警報と注意報

 気象庁によると、大津波警報は最大高さが3mを超える場合に発表することになっています。

 津波警報は1mを超え、3m以下の場合に発表されます。

 津波注意報は0.2m以上、1m以下の場合であって『津波による災害の恐れがある場合』に発表されることになっています。




注意報であっても恐れるべき

 津波注意報レベルで想定される被害として『海の中では人は速い流れに巻き込まれ、また、養殖いかだが流失し小型船舶が転覆します』ということになっています。

 津波が時速10kmで押し寄せたとしても、50mを18秒で進む速度です。
 パリオリンピック競泳男子50m優勝タイムが21.25秒なので、それ以上の速度の波に押されることになります。

 押す波に耐えられても、引いてくる潮にのまれたら沖に流されてしまいます。

 1m以下なので高台避難までは要らないのかもしれませんが、次々と陸に海水が押し寄せるので、どこまで陸をさかのぼって行くのかわかりません。




1立米の塊で換算

 津波注意報は1m以下の波と定義されています。

 波の高さが1mですが、幅が1kmにわたるかもしれません。奥行(長さ)が100mかもしれません。

 もし高さ1m、幅1,000m、長さ100mの津波が来たとすると、1m×1m×1mの1立米の水の塊が横に1,000個並んだ状態が、100列来ることになります。

 よくプールの水は600立米などと紹介されていますが、前述の津波は100,000立米なので、25mプール166杯分の海水が陸に向かってくることになります。

 波が引いてくれればよいですが、そのまま遡上されると川を使って内陸まで海水が押し寄せる可能性があります。