充電ドリルを新調
今から20年以上前、最初に起業した有限会社の開業資金で買った充電ドリルが今でも現役で働いています。
しかし、バッテリの劣化が顕著、最近は接触不良で全く動かないという事も幾度か経験し、更新時期かなと考えていました。
そして今回、PanasonicのEZ75A9を調達。20年前と同じPanasonic(当時は松下電工)のドリルを選定しました。
まずはネットで調査
家電品を買うときと同じ様に、まずは下調べから入ります。
ホームセンターに陳列が無い機種もあるので、ネットで調べた方が良いと思います。
買うのはホームセンターでも、ネット通販でも、電材卸でも製品自体は同じだと思います。
違いはアフターサービスかもしれませんが、ネット通販が普遍的な今、ネット通販だからといってメーカーさんも対応しない訳ではないと思います。
マルチインパクトドライバー
今回の調達は『マルチインパクトドライバー』に絞りました。
電気工事屋に必須の機能は穴あけだと思います。壁や柱などに穴を開けますし、器具や材料も穴あけ加工します。相手は木材、鉄、プラ、色々な素材です。
ある程度のトルクを掛けても大丈夫であり、何発も連続して穴あけもできる、そういったデバイスが要求されます。
加えて、ネジ締めの回数も多いので、インパクトドライバの機能も欲しいなと思ったので、マルチインパクトというドリルドライバーとインパクトドライバーの1台2役のデバイスを選びました。
各種最高位の価格比較
Panasonicの電動工具のページを見ると『種類別商品一覧』には以下の製品群が紹介されています。
- インパクトドライバー
- スティック型インパクトドライバー
- インパクトレンチ
- マルチインパクトドライバー
- ドリルドライバー
- スティック型ドリルドライバー
- 振動ドリル&ドライバー
- ミニドライバー
- ハンマードリル
それぞれの説明はPanasonicのウェブサイトでご確認頂ければと思いますが、今回調達のマルチインパクトドライバーを、もし別々にドリルドライバーとインパクトドライバーで2台購入したらどうなのか、比較してみました。
それぞれ、商品一覧を開いたときに左上、最上段の最初に出てくる機種を最上位機種として比較しました。
マルチ インパクト ドライバー | ドリル ドライバー | インパクト ドライバー | |
最上位機種 | EZ75A9 | EZ74A3 | EZ76A1 |
見出し | 14.4V/18V両方の電池が使える「デュアル」タイプのマルチインパクトドライバー。本格ドリルで穴あけに強い! | 14.4V/18V両方の電池が使える充電ドリルドライバー。新開発「Smart BL」でモーター制御が進化し、穴あけが粘り強く、速くなりました。 | 耐久力・速さトップクラス、新世代インパクト登場!「Smart BL」搭載で連続作業に強く、ネジ締めが速い! |
発売 | 2019年4月 | 2019年9月 | 2019年8月 |
チャック | ワンタッチビットロック方式 | キイレスチャック (Φ1.5~Φ13mm) | ワンタッチビットロック方式 |
最大締付トルク | インパクト:135N・m ドリル高速:10N・m ドリル低速:28N・m | 高速:12N・m 低速:32N・m 剛性体締付低速:50N・m | 強:170N・m 中:150N・m 弱:26N・m 即フル:170N・m |
回転数 | インパクト:0〜2,300回転/分 ドリル高速:180〜1,200回転/分 ドリル低速:60〜380回転/分 | 高速:70~1,800回転/分 低速:30~530回転/分 | 強:0~2,800回転/分 中:0~1,450回転/分 弱:0~950回転/分 テクス:0~2,800回転/分 即フル:2,800回転/分 |
打撃数 | インパクト:0〜3,500回/分 | - | 強:0~3,100回/分 中:0~2,500回/分 弱:0~1,800回/分 テクス:0~2,500回/分 即フル:3,100回/分 |
クラッチ作動 トルク | 21段切替 (約0.7〜4.4N・mまで約0.2N・mきざみ) | 18段切替 (約0.5〜4.4N・mまで約0.23N・mきざみ) | - |
寸法/質量 | 《18V 5.0Ah》 全長198×全高242×幅61mm 1.9kg | 《18V 5.0Ah》 全長189×全高254×幅68 mm 2.0 kg | 《18V 5.0Ah》 全長127×全高240×幅60mm 1.7kg |
本体定価 | 33,000円 | 34,800円 | 25,600円 |
大きな違いは先端部です。
インパクトはワンタッチビットロック式といって、ドライバーなどの先端パーツが『カチッ』と嵌り、抜けない、ズレないという構造です。
対してドリルドライバーは無段階調整、チャックという先端を絞るような構造の物が、先端ビットの太さに合わせて調整できます。鉄工ドリルは3~4mm径の物を多用しましが、こうした物を噛む事ができるのはチャック式です。
ドリル機能はマルチタイプと専用機で差がありますが、概ね現場作業では問題ない範囲だと思います。
鉄工所などで微細な加工をする場合は、回転数やトルクの違いが大きく影響しますが、現場では『穴があけば良い』という程度の使い方ですので、問題ありません。
実勢価格
Amazonで調べた実勢価格(2021年3月28日18時)では、LJタイプの電池2個・充電器・ケースが設置になっている物で、マルチインパクトが44,000円、ドリルドライバーが50,000円、インパクトドライバが38,181円でした。
マルチインパクト EZ75A9
性能だけで見ると、主に電気工事につかう部分ではドリルドライバーが魅力的でしたが、インパクトを単体で買うほど使わないので、たまに使う機能と位置付けてマルチインパクトにしました。
また20年使うと考えれば、最高位を選んでおくべきかと思いまして、リストの一番上、EZ75A9を買いました。
選んだのは5AhのLJタイプ電池パックが2個附属するパッケージ商品です(EZ75A9LJ2G)。
パナソニック 充電マルチインパクト EZ75A9 デュアル (14.4V/18V対応)
本格ドリルで穴あけに強いマルチドライバーです。メチャスムースに穴が開きます。インパクト機能があるので、ネジ打ちは普通のドリルドライバーより強いです。 |
配送されました
注文翌日、もう届きました。
注文したのは営業時間前の深夜でしたが、すぐにご対応頂けたようで記録を見ると12:37に集荷、翌9:43配達完了となっています。本当に迅速に対応して頂けて良かったです。
中身はこんな感じです。
本体、充電器、電池×2個、取扱説明書、保証書が入っていました。
取扱説明書と保証書は現場では使わないと思いますので、オフィスに片づけておくことにしました。
あとはテプラで名前を書いて終わりにします。
必要に応じて、3Dプリンタでアクセサリを作ろうと思います。
別売品(オプション)
マルチインパクトドライバーにバッテリ2つ、充電器、専用ケース、これで揃ったと思うと、違います。
電気工事屋は穴あけが仕事、多種多様なドリル(刃)を使えるようにならなければならないため、別売のチャックを買いました。
チャックは2種類
チャックにはキーレスタイプと、チャック回しが付いてくるキー付きタイプがあります。
100Vの商用電源で動くドリルはトルクも大きいためチャックをしっかり締め付けないと空回りしてしまいます。
充電ドリルではそこまでトルクがかからないので、キーレスタイプで十分だと思います。
コードレスで持ち歩くのに、キーが邪魔にもなります。
口径がポイント
アタッチメントとして装着する別売チャックには最大口径が10mmの物と、13mmの物が存在します。
Panasonicの純正ドリルチャック(EZ9780)は1.5~10mm口径となっています。
そしてチャックはキータイプです。
これまでの充電ドリルでは最大12mmの鉄工ドリル(刃)を使ってきました。4分の全ネジで使います。
これを噛むことができるのは口径13mmタイプ、すなわち純正品はNGでした。
キーレス、13mm
キーレスで口径13mmで検索すると以下の商品が見つかりました。
価格は見ての通り平均的いえばそうですし、バラバラといえばバラバラです。
壊れやすいとされる軸を交換できるのはベッセル、高儀です。他の製品は交換不可とは書いてないです。ベッセルと高儀は交換可能と書いてあるので、メンテナンスができそうです。
普段、東大阪市役所の方々にお世話になっているので、本社が東大阪にある株式会社ベッセルの商品を買う事にしました。
一応、これで必要そうな物は揃ったので、新しいアイテムを持って工事に出かけられます。
古い道具は引退ではなく、活用方法を改めて、次の人生を歩んでもらいます。