【九州豪雨】避難所熱中症注意喚起
避難所
『熊本大雨』⇒『熊本豪雨』⇒『九州豪雨』⇒『令和2年7月豪雨』と呼び方は色々と変わりましたが、経時的に被害は拡大しました。
報道では死傷者数を伝えたがるものが多く見られますが、実際には家屋が損壊したり、家財道具が水浸しになったりと、テレビでは悲惨さ伝わりづらいが、被害に遭った人にとっては深い傷となっていることが多々あります。
今も避難所で生活している人が居り、この暑い中では体調不良も気になるところです。
熱中症注意
『庭の草むしりをしていただけ』で熱中症で運ばれたという人、少なくありません。
さほど長くない時間、高温にさらされることで熱中症は発症します。
当社では昨年、避難所を模した環境で温度測定を行いました。
気象台発表の気温が30℃でも、それは百葉箱の中の話です。
普通に生活しそうな体育館のような場所の気温は35℃を超え、日なたに出れば45℃にも達します。
暑さに慣れるとはいえ、30~35℃でなんとか耐えられても、体温を超える高温の中で、平熱を維持することは容易ではありません。
我が家では無い避難所では、飲み物も冷蔵庫から取り出すという訳にはいかず、またトイレ事情が悪いため飲水を敬遠する避難者も少なくないため、熱中症や脱水症状を呈する人が後を絶ちません。
避難所の熱中症注意喚起について, NES株式会社プレスリリース (2019年8月10日)
在宅避難
在宅避難・自宅待避
近年、避難所に行かずに自宅待機する『在宅避難』や『自宅避難』などと呼ばれる手段がにわかに広がっていました
2020年の新型コロナウイルス感染症の流行拡大後は3密回避の面からも注目されています。
在宅避難は今のところ『自助』です。継続するためには自前の備蓄等が必要になります。
いずれは『公助』となり、少しは快適な避難生活が送れるようになるのではないかと考えます。
しかし一方で、洪水や土砂崩れの恐れがある大雨の場合、自宅の立地に危険があるため、危険地域では在宅避難は推奨されません。
筆者の育った家も毎年のように床下浸水になっていましたが、家が流されるほどではなかったため在宅避難を選ぶ人がほとんどでした。
大きな河川が決壊しそうになったとき、既に道路は大人の腰の高さくらいまで冠水しており、家から出ることもままならず、救助を待つにも数百世帯に対してボートは何艘もありませんので、順番待ちをしている間に決壊してしまっても仕方ないと言わざるを得ない状況でした。
いまは豪雨被害で避難を余儀なくされた方々が多いので、熱中症リスクが高い状況だと思われます。