TELOG
TELOGはNES株式会社が独自開発したヒストリデータ集計システムです。
”TELOG”の読み方は『テロッグ』にしました。コーンフレークっぽい発音です。
ここで扱うヒストリデータはテルモ社製のポンプから出されるデータです。
単純にデータを取り出すだけであればログデータそのものがExcelでも取り扱える状態なので外部ソフトは必要ありません。
今回開発したソフトウェアでは、エラーを検出した時間を起点に前後数分間のエラーを集め、それを解析する点が特徴です。
├ TELOG
├ C#内製化
├ 機能と使用方法:インストール編
├ telog.exe
├ 実際には4ファイル
├ 機能と使用方法:実務編
├ CSVファイルインポート
├ Excelファイルエクスポート(エラー群)
├ 度数分布表(Excel)エクスポート
├ ダウンロード
├ ソフトウェア本体
├ サンプルデータ
├ お問合せ
C#内製化
今回の開発環境はVisual Studio 2022を使い、開発言語はC#を使いました。
TELOGには前作があり、そちらはVisual Basic 6.0を用いたVB言語でしたが、6t4bitのWindowsには対応できなかったため急遽C#で再開発しました。
機能と使用方法:インストール編
telog.exe
初期状態では『telog.exe』というアプリケーションファイル1つしかありません。これを起動するところから始まります。
実際には4ファイル
普段は下記4ファイルが同一フォルダに存在することで動作します。
telog.exe以外は抹消しても、また新しいファイルが生成されます。
- telog.exe
- DeviceInformation.csv
- XML_mail_Data.xml
- XML_mail_Schema.xsd
機能と使用方法:実務編
CSVファイルインポート
最初の作業はヒストリ(ログ)データのインポートです。
任意のCSVファイルを選択します。
選択後は自動的にインポートが始まります。
小さいファイルなら数秒、数千行あれば数分かかります。コンピューターの性能にも依存します。
Excelファイルエクスポート(エラー群)
まずエラーのグループとなる時間を決めます。
停止が発生(ログ上では○印)、かつ、何らかのエラーも発生しているものを見つけ、そこから前後何分間を一群のエラーとするか既定します。
具体的には下記の条件を満たすものになります。
- 停止欄が○
- 何らかのエラーが在る
- イベント欄が空白(電源のOn/Off等ではない)
- 完了欄が空白(完了時の操作ではない)
下図は基準となるエラーを発見してから前後10分間のログ(ヒストリ)を抽出した結果です。画面上部に時間設定欄があります。
次にエクスポート先(保存先)を決定します。デフォルトではデスクトップです。
ここからは非常に長いです。
100件程度のログ(ヒストリ)から生成すればエラー群は多くても20グループくらいですが、1万件のヒストリからは数千グループのエラー群が生成されます。
CPUがIntel Core i7-9750H(2.60GHz)、メモリ16GB、記憶域はSSD、64bitのWindows10ラップトップパソコンを使って1万件を処理した場合、最低でも30分はかかっています。
必要に応じて、ログデータを分割してインポートしてください。分割する場合、ログデータで『電源ON』イベントを探し、直前の『電源OFF』イベントとの時間が離れていれば、そこで区切っても一連のエラーでは無いと考える事ができると思います。
あくまで任意の作業、お勧めは生データそのままでの集計です。
度数分布表(Excel)エクスポート
TELOGには時間帯別のエラー件数を表示する機能があります。
薬液バッグを取り替えるタイミングでエラーが頻発する、患者がトイレに行く時間帯にバッテリ警報が多いなどの傾向を見つけることができると考えています。
ダウンロード
ソフトウェア本体
テルモ輸液ポンプログデータ集計ソフトウェア『TELOG』のダウンロードができます。
本ソフトウェアは研究班のために制作した製品であり、一般向けの商品ではありません。
私たちはテルモ株式会社様とは一切関係がございません。同社の製品が吐き出すデータの二次活用のためのシステムです。
※.上記ファイルはパスワードでロックされています。
※.現段階では研究用とのため研究に参加しているメンバーのみご利用頂けます。
※.研究について弊社ではお答えできません。主任研究者へお問合せください。
サンプルデータ
TELOGで出力したデータのサンプルです。
データはダミーを使用しているため出力日よりもヒストリの日付が未来になっている場合があります。
本件に関するお問い合わせはこちらからお願い致します。