家を建てるときには図面を描きます。
図面には種類があり、建物の構造を示すもの、電気や水道などの設備を示すもの、基礎や外構など地面に関するもの、行政の手続きに使うものなどがあります。
それぞれに専門的ですが、施主様のお宅なので、施主様の好きなようにデザインされるべきです。
ところが、施主様が理解する機会を与えぬままに、工程表ありきで進んでしまうことがあり、入居してから後悔するということも少なくありません。
そこで生まれたのが、電気図面添削サービスです。
平面図
平面図とは、家の間取りなどを2次元の線で描いたものです。建築工事で最も基本的な図面です。
X軸とY軸の情報は図として表現されますが、高さ方向のZ軸情報は文字としてあらわされます。
建築に携わる人であれば、この平面図を見るだけでだいたいのことがわかります。
細かいことは付記される文字や仕様書などで確認します。
計画時期
新築住宅の場合、まだ更地の状態で間取りや設備を決めていく必要があります。
変更自由度がある時期ではありますが、幅が広すぎて建築に不慣れなである施主様がイメージするのは難しいです。
照明計画
電気図面の計画で最初に決めるのが照明とコンセントです。
間取りが決まっていれば標準的な照明配置は容易にプランされますが、施主様の希望によって調整されていきます。
例えば、玄関ホールに使いたい照明器具がダウンライトなのかシーリングライトなのかによって、灯数や配置が変わります。
【参考】Panasonic: 配光特性資料の見方
【参考】Panasonic: 配光特性資料の見方(PDF)
【参考】岩崎電気: 配光特性の見方・使い方 – 配光曲線
ダウンライト
照明には集光型と拡散型があり、特にダウンライトでは、反射板の角度で使い分けることが多いです。
カタログをよく見るとわかります。
あるいは、実際の光の写真を示しているカタログもあります。
ダウンライトがLED化された頃は、器具とランプは一体型でしたが、最近はランプを取り外して交換できるGX53型が人気になっています。
一体型は球切れになると電気工事士を呼んで器具ごと交換になるので手間と費用が大きくなっていました。
電球交換型LED照明の規格(GX53)については下記もご参照ください。
【参考】Panasonic: 総合カタログ
【参考】ODELIC: Webカタログ
【参考】DAIKO: カタログ
【参考】KOIZUMI: Webカタログ
【参考】三菱電機: カタログ
【参考】東芝ライテック: カタログ
【参考】yamagiwa: カタログ
【参考】IRIS(アイリス): Webカタログ
【参考】ENDO: カタログ
【参考】IWASAKI(岩崎電気): デジタルカタログ
自動制御
照明は自動制御することで非接触でコントロールできます。
最も多用されているのがPanasonicの『かってにスイッチ』に代表される人感センサーです。
人感センサーゆえに人を感知したときに点灯する制御ができますが、明るさセンサーを内蔵している機種が多く、暗いときに人を感知すると点灯させる制御ができます。
さらに時間を管理する機能も内蔵し、夕方暗くなれば自動点灯、そこから一定時間経過すれば自動消灯するような機能もあります。
上記の機能から人感センサーを外した装置もあります。元々は暗く成れば点灯、明るくなると消灯というEEスイッチで、電柱に付けられた防犯灯のマストアイテムでした。
その他、24時間タイマは時計が付いていて、決まった時刻に点灯/消灯することができます。店舗の看板で閉店時刻に看板灯を落とすような使い方をされてきた自動制御装置です。
場面ごとにデバイスは使い分けられます。
使い分けについて詳しくは電気屋さんやコンサルタントさんにご相談ください。
【参考】Panasonic: かってにスイッチ(住宅用)
【参考】Panasonic: 消灯タイマ付EEスイッチ
【参考】Panasonic: タイムスイッチ
コンセント計画
『1部屋に2~3個』といった雑なコンセント配置は誰にでも出来ますが、その部屋の使い方、家電の配置は施主様でないとわからないので、施主様にとっても満点のコンセント配置は、施主様の関与なしにはできません。
昭和の感覚で言うとコンセントは1部屋に1~2個、入口にスイッチがあるならスイッチの下に1個、その対角に1個、という感じでした。
平成ではエアコン用コンセントの設置が一般化し、照明もスイッチ無しというケースは無くなりました。
部屋の使い方も様々ですので、施主様が入居後の生活をイメージできないと、このコンセント計画は難航し、入居後に『気づき』があって後悔するケースが少なくありません。
電源計画
コンセント計画に近いのですが、一般の差込プラグを使ったようなものではない電源の計画です。
電動シャッターやビルトイン食洗器などは電源が直結されますので別途計画が必要です。
その他、既に住んでいるご家庭からの後工事要請がある電源工事がいくつかありますので計画します。
引込・分電盤計画
分電盤、分電盤から電力量計(メーター)までの配線、電力量計から電柱までの配線など、施主様が深入りしない部分であっても、施主様の意見を述べる権利はあると思います。
特に引込柱については、一度は検討すると良いと思います。
電柱から建物の側壁などに架空線を通す方法が昔から行われています。
それを嫌う場合、引込柱を建てます。
例えば、架空線が玄関先を通るので鳥の糞が心配だというようなケースでは深く検討されます。
建柱する場所、柱から屋側への地中配管の方法など、調整すべき要素も多いので、早めに検討しなければならない事案です。
同様に、早めの検討が必要な課題として『V2H』があります。Vehicle to Home、車からの電力供給です。
【参考】Panasonic: 住宅用引込柱(スッキリポール)
【参考】Panasonic: 住宅用分電盤
【参考】Panasonic: V2H
【参考】ニチコン: V2H
弱電・通信計画
弱電とは、情報通信系の設備であると考えてもらうと良いと思います。
一般家庭ではインターネット、テレビ、電話などが設備されることが多いです。
それらは個別に契約される場合と、一括に契約される場合でも設備が異なりますし、テレビは自前のアンテナを建てるとなると工事そのものが異なります。
最近の主流は光回線でネットとTVをまとめる方法です。固定電話を置くご家庭は減っていますので、必要な場合だけオプションで電話を付けます。
下図は弊社でご説明用に使用している資料です。転載や複製は禁止です。
細かいところで言うと、壁掛テレビの場合の配線をどうするのか、書斎にはどのような弱電設備が必要であるのかといったことも、しっかりと計画しなければなりません。
特にテレワークが普及した現在、自宅と言えどもオフィス機器が並ぶご家庭もあるので、しっかりとした計画が必要です。
防犯計画
意外と施工されている例が少ないのが防犯設備です。
近年、一般住宅に強盗が入り、殺人まで犯して去るケースが報道されていますが、防犯カメラはその抑止力の1つになります。
私たちはこれまでに何十台もの防犯カメラを設置してきましたが、すべての設置場所に警察官が捜査に来ています。
当て逃げなど自らが被害に遭ったという施主様も居られましたが、ほとんどが『捜査協力』です。書類にサインすると、警察官がデータを持ち帰ります。
ときどき『解決しました。ありがとうございます』という連絡もあるようですが、すべてではありません。
防犯と利便を兼ねた宅配ボックスも検討すべき設備です。
電源不要の物が多いですが、Wi-Fi接続できる製品もあります。防犯カメラの画角に入れることでより使いやすくなる場合もあります。
屋外の防犯灯も併せて検討すると、深夜の宅配でもキレイな画像を残すことができます。
ある程度の人通りがあるガレージであれば、投光器などで明るくしておくことで自動車周辺もよく見えるので、通行人からの視界もクリアになり、防犯カメラと併せて狙われにくくなる可能性があります。
防災計画
弊社はBCPコンサルティングを生業としていますので、住宅の防災設備についても注力しています。
一般のご家庭では普及しているとは言い難いですが、発電機や蓄電池の備蓄、それらの電源と設備を接続する手段が確立されていると、被災生活も快適になります。
近年は給湯器が電源プラグ式ではなく直結式の物も多いので、停電時に発電機があっても電源供給できず入浴できなかった、というお声を聴いています。
ココナラ(coconala)
ココナラとは『得意を売る』プラットフォームです。
趣味が高じたというレベルから、プロレベルまで様々なサービスが提供されています。
例えば『電気図面』でサービスを検索すると、いくつもの商品が提示されます。
これからcoconalaを利用しようという場合、招待コード『5YN923』を使って頂くか、こちらのリンクを開いていただくと特典が得られます。
弊社コンサルタントの独自サービス
弊社のコンサルタントが個人でcoconalaに出品していますが、その売上は100万円を超えています。coconalaにマージンを取られた上での100万円以上なので、お客さんが支払った額は数十%多いです。
電気図面(配線図)について、施主様に『気づき』を提供するサービスはこれまで100軒以上の助言を実施し、その評価は平均5.0を獲得しています。
[LINK]coconala: 実績100棟超・電気図面の『気づき』を提供します
※.ココナラ様で提供されているサービスは弊社の事業ではありません。弊社の関係者が提供しているサービスを本サイトに掲載させて頂いております。
療養住環境の整備
弊社では、療養住環境の整備に関するコンサルティングサービスを提供しています。
一般の住環境についてはココナラ様のサービスをご利用頂ければと思いますが、療養住環境については弊社宛にお問い合わせ頂ければ幸いです。