医療DX | ME – 統合医工学 | NES株式会社

 デジタル化するだけではDX(デジタル・トランスフォーメーション)ではなく、デジタイゼーションやデジタライゼーションという前段階です。

 デジタル技術を活用して価値を創造することがDXであるとすれば、手段としてデジタル技術が必要になります。

 下図はいずれもデジタル技術を使った順番待ち表示システムです。番号札のデジタル化は両者共通ですが、待ち時間を表示している点が患者に優しい配慮です。AIやIoTを活用すれば待ち時間の精緻性が高まり、病棟から患者を送り出す業務につきまとうロスも減らすことが期待できます。

 私たちは、現場志向で医療DXを推進しています。

順番の表示
順番と予想時間の表示



価値:業務改善

 デジタル技術を活用した『業務改善』で価値を創造するDXをお手伝いします。

 ルーチン化して慣れ切ってしまった業務でも、新人にとっては新鮮、面倒に感じることも多くあります。
 そこで、改めて業務を見つめ直し、改善すべき点を洗い出します。

 業務を支援するはずの電子カルテや医療情報システム(HIS)が、逆に業務を煩わしくしていることもあります。手書きメモをキー入力し直す手間を省くだけでも業務効率が上がります。

 単に業務効率化だけではなく、デジタル化されたデータを二次活用することで、DXへと近づきます。弊社の知見を併せて、貴院のDXに取り組みます。




価値:患者安全・医療安全

 デジタル技術を活用した『患者安全』『医療安全』で価値を創造するDXをお手伝いします。

 多忙ゆえに考える時間や見直す時間が足りないことも事故の要因になっています。多忙さを軽減する対策は間接的に有効です。

 間違えないようにするのではなく、間違えられないように根本原因を分析して対策する方法は直接的に有効です。
 どのような背景からエラーが起きているのか、AIやIoTを利用することで可視化される可能性があります。
 エラー要因が明らかになれば、エラーに先回りしたフールプルーフやフェイルセーフを仕掛けられる可能性があります。

 その対策は他院へ展開することで国民全体に波及します。
 自院のデータを医療機器メーカー等へ販売することができるかもしれません。

 弊社では、実際にシステムを試作して医療安全・患者安全に資する研究をサポートしています。




価値:混乱軽減

 デジタル技術を活用した『混乱の軽減』で価値を創造するDXをお手伝いします。

 例えば、災害対策は発災後に準備開始では遅すぎるものがほとんどです。

 どの職種が何人、いつごろ出勤できるのか把握する参集確認は、LINEやメールでも実施可能ですが集計が面倒です。弊社では独自にシステムを開発して医療機関に提供しています。

 停電後に、冷凍庫・冷蔵庫の中身は何時間後まで使えるのか把握してあると戦略が立てやすくなります。
 弊社では、実際に冷凍冷蔵庫を停電させて得たデジタルデータがあります。
 そのデータは、在宅でのインスリン管理に役立てることができました。この段階では人間が解析したのでDXの手前です。
 デジタルデータゆえにAIの教師データとして活用することもできます。患者個別の災害対応を計画できれば、新たな価値を創造できます。

 弊社の非常事態・減災コンサルティングサービスと相乗効果を発揮しやすいDX支援サービスです。




価値:診療の進歩

 デジタル技術を活用した『診療の進歩』で価値を創造するDXをお手伝いします。

 血液検査やレントゲン画像など、医療機関には豊富な素材があります。その多くがデジタルデータ化されています。
 院内では様々な行為があり、それらはデジタルデータ化されていないことがほとんどです。
 人の状態を表すデータと、行動データとが組み合わさったとき、診断や治療に影響する新たな発見があるかもしれません。

 咽頭の画像からインフルエンザ診断を支援するAI、胸部レントゲン画像から肺炎診断を支援するAIなどが生まれていますが、医療機器として売り出すレベルではなくとも、何らかの兆候や傾向を知る事ができれば、診療の進歩に貢献できるかもしれません。

 弊社の医工連携事業化推進コンサルティングで培ったノウハウで、貴院のDXをサポートします。




看護DX支援

 過去に取り組んだ業務支援系の簡易アプリ開発は、看護業務をターゲットにしたものが多くあります。

 ECGのアラーム件数や時刻を集計するアプリは、サーバにある数十万件のログを集計し、特定のアラーム発報から画面操作に至る時間などを自動算出し、ヒューマンエラーを減らす研究に活用しました。

 院内研修会の受付を交通系ICカードなどでタッチで入退管理でき、予め用意した名簿の未受付者を常時表示して開会前に電話で催促すべき相手を容易に確認できるアプリを制作しました。
 受付混雑は緩和、閉会後の退場者もチェックできるようになり、途中退場やなりすましがしづらくなったため、研修内容が浸透しやすくなりました。


 デジタル技術での解決策を提案することはもちろん、アナログな方法であっても課題解決を目指すコンサルティングを実践しています。
 それに必要なスキルやノウハウも持ち合わせている、数少ない事業者です。




介護DX支援

 施設系、通所系、訪問系などを問わず、デジタル技術が応用できる業務などを提案します。

 多くの施設様で『とりあえずデジタル化してみたい』という漠然とした要望を頂戴しますが、アナログのやり取りが多いため、リストは膨大になりがちです。

 面倒だと思っている業務をヒアリングすると、優先すべき業務が見えてきますので、弊社では調査と提案を繰り返すようなPDCA的なコンサルティングを実施させて頂いております。

 特に業務フローの見える化は、多くのスタッフ様に関係するため効果を実感してもらいやすいDXです。
 入浴予定者リストを事前に作成、入浴を開始したら未済者リストを施設内で共有することで実施漏れがないだけでなく、時間ロスを最小化する効果も期待されます。
 予定と実績を記録することで振り返り検証ができ、次回以降の効率策を立案することもできます。

 データが存在しなければDXにつながりませんが、デジタルデータを二次活用することでDXが推進され、施設にもスタッフにも利益をもたらします。




課題解決志向

 弊社のコンサルティングサービスは分野を問わず課題解決に志向しています。

 DXで課題解決というよりは、課題解決を優先して、その手法がDXにつながった、というケースが多いです。そもそもDXという言葉を知る以前から在る実績が、振り返ってみるとDXであったというものが多いです。

 課題を抱えている法人様、個人様、まずは弊社コンサルティングサービスを利用してみてはいかがでしょうか。