『在宅医療』という言葉は厚生労働省でも正式に使用されている意味ある言葉です。
在宅医療の言葉の中心には患者が居ます。
実際の現場を見ると患者やの他に、家族や生活が共存しています。医療を注視しても、それは病室とは違い必要最小限の設備、民生品の流用などが当然の光景です。
私たちは在宅医療の現場を『療養住環境』と定義し、病院の転写ではなく、住環境の個別性を尊重した療養環境と捉え、その最適化に努めています。
退院~在宅へ
病院を退院し、自宅や高齢者施設へ移ると一旦は医療から遠ざかり、スポット的に医療サービスを受けることになります。
一方で、医療従事者不在でも治療や生命維持を続けなければならない医療的ケア児・ケア者は多く、医療機関の外であっても医療を受ける体制が必要になります。
往診や訪問看護などスポットサービスは容易に手配できても、療養環境を構築することは容易ではありません。
退院の準備がはじまれば、1日でも早く体制整備の準備を始めなければ、退院時期が遅れる要因にもなります。
専門家不在の専門領域
退院に際しては医療連携室や医療ソーシャルワーカーによる退院援助や受療援助などを受けることが多くなっています。
調整役のエキスパートは院内や行政に多く見られますが、療養住環境のエキスパート人材は簡単に見つかりません。
病院の療養環境は医療従事者に専門が近いですが、建物や設備は建設業者が医療用に造ったものであり、その運用に医療従事者が関わっています。
住環境は建設業者が専門ですが、個々の宅内は住人が専門家です。
療養住環境には医療要素、建設要素、住人要素があり、横断的に各領域をつなぎ合わせる役割を果たせるハイブリッド人材、多能工は多くありません。
1人で2種の実務経験
『学校で勉強しました』というのと『プロとして働いていた期間がある』のは、だいぶ違います。
ネットで何でも情報が手に入るようになり、聞きかじった人は多くなりましたが、現場に出たからこそ知る裏話、感じた緊張、自らの失敗などは実務経験者に特有のものがあります。
弊社では、電気工事士としての建設業界経験、臨床工学技士としての臨床経験を持つコンサルタントが、一軒一軒の事情に合わせた療養住環境の構築をお手伝いします。
※.サービス内容は定型化していません。患家のリクエストに応じます。
お好きな工事業者を
弊社は登録電気工事業者であり、生業として工事ができます。
一方で、道具を持って移動できるエリアや職人の数には限りが在るため、基本的に療養住環境の工事は請けておりません。
患家にとって信頼できる業者や、何かあったときすぐに駆け付けてくれる地元業者を利用するようお勧めしています。
生活を尊重
従前の住環境に療養を足すだけで療養住環境が完成することは少なく、住環境から何かを減らして、療養環境に置き換えていく作業が必要になります。
リビングやトイレなどを療養用に奪取していってしまえば療養環境は構築できるかもしれませんが、それでは家族の生活の質が低下し、在宅医療がストレスの種にもなりかねません。
ケアテイカー(患者)、ケアギバー(ケアラー)、ケアに参加しない家族、それぞれに生活があり、その生活は一軒の住宅で繰り広げられます。
同居する者それぞれのプライベートな時間や空間が取れる住環境が必要になります。
『ここは病院や介護施設ではない』ということを忘れない、一定水準の療養ができる環境を確保しつつ、住環境を最大限に残す工夫が療養住環境整備の難しさです。
療養住環境の減災
弊社はBCPコンサルティングを生業としていますので、住宅の防災設備についても注力しています。
医療機器を使用する医療的ケア児・ケア者が居る患家では、電源の確保がまさに生命線となります。
医療機器だけ電源があれば良い訳ではなく、生活にも電力が必要になります。
弊社の療養住環境防災対策は、自宅避難を念頭に置いています。
避難移動すること自体が危険を伴い、目的地とした避難所で受入を拒まれれば次を探す、その間に患者を生命危機にさらしかねません。
ゆえに、自宅避難を想定します。
詳細は、療養住環境減災・BCP特設ページをご参照ください。
防犯
近年、一般住宅に強盗が入り、殺人まで犯して去るケースが報道されていますが、防犯カメラはその抑止力の1つになります。
私たちはこれまでに何十台もの防犯カメラを設置してきましたが、すべての設置場所に警察官が捜査協力の要請に来ています。
防犯と利便を兼ねた宅配ボックスも検討すべき設備です。
屋外の防犯灯も併せて検討すると、深夜の宅配でもキレイな画像を残すことができます。
情報通信系の設備である弱電設備も総合的に検討することで、防犯性と生活の質向上が図られます。弊社ではLANケーブルを利用したPoEの防犯カメラを主に施工しています。
一般住宅の電気図面
家を建てるときには図面を描きます。施主様の好きなようにデザインされるべきです。
ところが、施主様が理解する機会を与えぬまま工程を進められてしまい、入居してから気づいて後悔するというケースをいくつも見たことがあります。
そこで生まれたのが、電気図面添削サービスです。
電気図面をお預かりし、そこへ気づきを与えるコメントを書き込んでいきます。過去150棟以上を手掛け、評価は5点満点で5.0点を獲得しています。
照明器具選びは電気屋の仕事ではないのですが、設計士やインテリアコーディネーターが選ぶ照明には、現場に適さないものが多く見られます。カタログで『集光型』と書いてある器具をベースライトに選んでしまうと、僅か1m程度だけ明るい場所ができて、部屋全体が暗いということになります。そこは『拡散型』を選ぶべきですが、施主様は入居まで気づくことができません。
照明器具とLED光源が一体化された器具を選ぶと、球切れでも電気工事士を呼ばなくてはなりません。球切れのたびに何万円も支払うくらいなら、最初から電球交換型器具を選ぶべきでしょう。
【参考】Panasonic: 総合カタログ
【参考】ODELIC: Webカタログ
【参考】DAIKO: カタログ
【参考】KOIZUMI: Webカタログ
【参考】三菱電機: カタログ
【参考】東芝ライテック: カタログ
【参考】yamagiwa: カタログ
【参考】IRIS(アイリス): Webカタログ
【参考】ENDO: カタログ
【参考】IWASAKI(岩崎電気): デジタルカタログ
こうした気づきを与えるのが、図面添削サービスです。
これからcoconalaを利用しようという場合、招待コード『5YN923』を使って頂くか、こちらのリンクを開いていただくと特典が得られます。